大阪公演当日(演奏編)

11:00 メインゲネプロ開始です。

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本番前の音出しの段階で気付いていたのですが、このザ・シンフォニーホールというホール、音を鳴らせば思わず誰もが「不思議だ」と漏らしてしまうような、素敵な音響でした。
某団員によれば、鳴らした音が、自然に輝きを纏って、客席に飛んでいくのだそうです。

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初めてのホールであり、夢にまでみたホールです。
心地よい緊張と高揚で、本番前の空気は満たされていました。

続いて中プロ。

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皆一度、東京で本番の舞台を踏んでいるということもあって、東京公演以上に「演奏会を楽しもう」という前向きな気持ちが、全面的に音に溢れていました。

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ちなみに楽屋裏では、ご飯を食べたり楽器を吹いたり。
皆思い思いの過ごし方でステージに備えます!

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そして、前プロゲネ。20分間を予定していたのですが・・・
なんと東京公演に引き続き、大阪公演でのゲネも5分しか時間がありません!

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OB・OGの方も加わった大所帯のゲネもあっという間に終了!

その後、全体写真撮影と、団長・副団長による挨拶が行われます。

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響友会会長挨拶、全体連絡が終わり、ロビースタッフメンバーは一目散にロビーへ。
前プロに出演するマネージャー陣も、直前までロビーと裏方を行き来し、出来る限り裏方への対応を行いました。

そして、14:00開場

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チケットブースはどの列にも大きな行列ができました。
楽屋のモニターから見る客席も、見る見る埋まっていきます。

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15:00 開演

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演奏会は、団長挨拶からはじまりました。
客演指揮者の新田先生は、ブログ内にて挨拶について、以下のようにコメントされていました。

「今期団長、森大地君。名前のとおり大地のようにしっかりと肝が据わった若者。いやはや素晴らしい挨拶でした。カンニングペーパーなどありませぬ。マイクを握りしめまっすぐに客席に目を向け、一字一句しっかりと語りお客様に伝えていました。まことに感動ものでしたね。これでこの演奏会の良い流れが決まりました。」

そして演奏会が始まります。

J.シベリウス
交響曲第1番
C.ニルセン
交響曲第1番
R.ワーグナー
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第一幕への前奏曲

客演指揮者、新田 ユリ
学生指揮者、徐 寿明

前プロのマイスタージンガーは、OB・OGの方々との、合同演奏でした。
学生指揮者のタクトにより引き出される伝統の力が、ホールを震わせます。
神大オケの100年を紡いできた、偉大な先輩方と一緒に演奏会の舞台に立てたことは、何にも勝る幸せでした。

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その後、新田先生の指揮により、ニルセン、シベリウスが演奏されました。
ニルセンについて、団員誰もがあとで「楽しかった」と口にしていたのがとても印象的でした。

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シベリウスについて、新田先生は「何かが舞い降りていたかもしれない。天からシベリウスも見ていただろうか。」とコメントされていました。

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夢だったホール。
夢だった時間。

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新田先生のタクトが空気を動かし、その音と一緒に、ずっと思い描いていた景色が、仲間たちの横を、そして客席を、通り過ぎていきます。

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ここでは語りつくせないほど沢山の想いが、幾重にも重なって、その空間を満たします。

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タクトが降り、ホールは拍手で包まれました。

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新田先生による挨拶を挟み、アンコールは、シベリウスの「アンダンテ・フェスティーヴォ」
弦の響きが非常に美しい曲です。

曲が終わり、最後まで大きな拍手を、客席からいただきました。

17:20 終演

こうして、100周年記念サマーコンサートという一大プロジェクトは、幕を閉じました。

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今回の大阪公演は、来場者数1376名でした!
また、東京公演と合わせて、100周年記念サマーコンサートは、2040名のお客様にお越しいただきました!
本当にありがとうございました!

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打ち上げでは、みな盛大に顔をほころばせました。
響友会の方々も、何名かご同席なさって、楽しさに花を添えてくださっていました。
翌日は月曜日で、学校もあると分かっていながら、夜は長かったようです…笑

 

 

日は明けて2日後、マネージャー陣は学生会館にいました。
楽器を弾くわけではありません。
次の定期演奏会のために、これからの新しい100年のために、今回の教訓をつなぐための、反省会が行われました。
さらにその4日後には、みなで教訓を共有するための、全体での反省会が行われました。

今までの100年、多くの先輩方が伝統を紡ぎ、たくさんの方々に支えられることによって、このオケは成長を続けてきました。
そして、これからの100年、きっと沢山の人の手によって、神大オケは大きくなっていくでしょう。

東京公演の記事の際にも書かせていただきましたが、重ね重ね、本当に沢山の方に、感謝と御礼とを申し上げます。
そして、これから先の神大オケも、ぜひ見守っていただきたく思います。

 

さて、この先の神大オケ、と先ほど申しましたが、団員たちは静かに次の演奏会を見据えています。

神戸大学交響楽団
創立100周年記念第65回定期演奏会

2015年12月19日(土)
@兵庫県立芸術文化センター

ラフマニノフ/交響曲第2番
チャイコフスキー/組曲「眠れる森の美女」
グラズノフ/祝典序曲

客演指揮者:小田野宏之
学生指揮者:徐寿明

ぜひ、お越しください!

 

改めまして、本年の100周年記念プロジェクトに関わってくださった全ての皆さま、本当にありがとうございました!
新しい100年の神戸大学交響楽団を、末永くよろしくお願いいたします!

神戸大学交響楽団-142

 

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